ブリキの音符から・・
『もう少しここに』
思っていることを、ひとにつたえられるなんて思っていないんだ。
ひとりひとりは、ひとつひとつの閉じたひふに包まれていて、
ぼくのうけた傷にはぼくの血があふれる。きみのじゃない。だから
わかりあえるなんて思っていないんだ。
でもぼくが電話したのは、渡したいものがあるからなんかじゃなくて、
ただ逢いたいからなんだってことを、きみは知ってる。知ってるってことを、
ぼくは知ってる。
いつも思う。ひとりじゃなきゃ誰にも逢えないと。
思っていることを、ひとにつたえられるなんて思っていないんだ。
ひとりひとりは、ひとつひとつの閉じたひふに包まれていて、きみの
うけた傷にはきみの血があふれる。ぼくのじゃない。
だからわかりあえるなんて思っていないんだ。
でも二杯めのコーヒーは、コーヒーがおいしいからなんかじゃなくて、
もう少しここにいたいからなんだってことを、きみは知ってる。
知ってるってことを、ぼくは知ってる。
いつも思う。ひとりだから誰かに逢えると。
ブリキの音符より。
ずっと読んでみたかった本。「ブリキの音符」
1年ほど、読みたいのを忘れいて図書館で借りました。
本というか、詩とイラストで綴られた絵本です。
一度、廃刊になって今は、復刊されているようですが
本屋さんでは見つけられずにいました。
その中で、1番好きな詩。
私も「ひとりだから誰かに逢える」と思います。
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